ドキュメント
パンフレット・業務実績リスト
会社案内【PDF】
2023年4月更新 A4/12ページ
入社を希望される方へ【PDF】
2024年4月更新 A4/8ページ *入社を希望される方に向けた会社案内です
会社概要表・組織図【PDF】
2023年4月更新 A4
業務実績リスト/2024年版【PDF】
2024年5月更新 A4/40ページ *概ね過去15年間のおもな業務エリアの実績をまとめました
英文会社案内【PDF】
2023年4月更新 A4/12ページ *海外の実績をまとめた会社案内です
テキスト・論文など
「全国路地サミット 2024 in 伊豆下田“元祖開港都市下田”~下田に眠る資産を活かして再びの開港 閉じているものを開こう!~」レポート【PDF】
2025年1月 A4/78ページ
全国路地サミット 2024 in 伊豆下田(全国路地のまち連絡協議会主催)の世話人会レポートです。(技術顧問 今井 晴彦、技術顧問 堀田 紘之、国内事業本部 高尾 利文、国内事業本部 木村 晃郁、他参加者)
「日本橋浜町のまちづくりの取り組み」【PDF】
2024年10月 A4/52ページ
第156回 街なか研究会「日本橋浜町のまちづくりの取り組み」のレポートです。(技術顧問 今井 晴彦、国内事業本部 木村 晃郁、他参加者)
路地散歩「市川路地と黒松の街並み散歩」【PDF】
2024年1月 A4/46ページ
第153回 街なか研究会「路地散歩 市川路地と黒松の街並み散歩」のレポートです。(技術顧問 今井 晴彦、国内事業本部 木村 晃郁、他参加者)
路地散歩「根岸の里の路地を歩く」【PDF】
2023年11月 A4/38ページ
第149回 街なか研究会「路地散歩 根岸の里の路地を歩く」のレポートです。(技術顧問 今井 晴彦、技術顧問 堀田 紘之、国内事業本部 木村 晃郁、他参加者)
路地散歩「武蔵野台地東端斜面のまち岸町の路地を歩く」【PDF】
2023年5月 A4/30ページ
第147回 街なか研究会「武蔵野台地東端斜面のまち岸町の路地を歩く&新年会」のレポートです。(技術顧問 今井 晴彦、国内事業本部 木村 晃郁、他参加者)
「全国路地サミット 2022 in 長崎~立体路地のまち長崎から路地の魅力を考える~」【PDF】
2023年2月 A4/34ページ
全国路地サミット 2022 in 長崎(全国路地のまち連絡協議会主催)のレポートです。(技術顧問 今井 晴彦、国内事業本部 高尾 利文、国内事業本部 木村 晃郁、他参加者)
路地散歩〜岡谷の酒「神渡」と下諏訪の路地〜【PDF】
2022年12月 A4/7ページ
第146回 街なか研究会「岡谷の酒「神渡」と下諏訪の路地ツアー」の随行記です。(国内事業本部 木村 晃郁)
2030年のモビリティ(移動性)について考えること【PDF】
2022年4月 A4/21ページ
今後の人口構成の変化、アフターコロナのニューノーマル、技術の進展を想定し、2030年に向けて、モビリティ(移動性)を向上させる視点を整理しました。
是非、ご覧下さい。よろしくお願いいたします。(国内事業本部 内山 征)
ウォーカブルなまちづくりを考える視点【PDF】
2021年10月 A4/16ページ
近年、全国各地でウォーカブルなまちづくりが進められています。また、ほこみち制度ができたことで、道路空間の運用がしやすくなりました。ウォーカブルなまちづくりについては、地域ごとにやり方があるかと思いますが、弊社で考える視点を整理しましたので、参考にしていただければと思います。よろしくお願いいたします。(国内事業本部 内山 征)
地域主体のまちづくり参考書【PDF】
2021年9月更新 A4/98ページ
地域が主体となったまちづくりに取り組む地域が増えています。そうした地域の方々に参考にしていただければと思い、参考書を作成しました。 ご活用ください。(国内事業本部 内山 征)
モビリティ・デザインについて考えること【PDF】
2020年6月 A4/13ページ
人々のアクティビティが多様化し、移動の仕方や身体条件等に合わせて、きめ細かく”人”を単位にモビリティ(移動しやすさ)をデザインすることが求められています。また、近年、自動運転やMaaS等のモビリティを支える技術が進展しつつあることを踏まえ、モビリティ・デザインについて考えを整理してみました。冒頭には、新型コロナウイルスによって厳しい状況にある公共交通の利用・維持の必要性を整理しています。(国内事業本部 内山 征)
インフォメーション
新着トピックス
意外な動き
もうかなり前になるが、東京都内で大規模な自動車交通量調査を実施した。調査地点は、都県境の橋梁部、環七や環八などの環状道路と国道などの放射道路との交差点。それに都心部の首都高速道路のランプであった。調査時間帯は7時~翌7時の24時間。
調査した結果一つ面白いことが分かった。「都心部のへの流入交通量=都心からの流出交通量」とならなかったのである。当然多少の不一致はあるにせよ、かなり大きな差が出たのである。具体的には「流入交通量総計<流出交通量総計」であるが、この原因について色々と考えてみたが直ぐには分からなかった。ある人からは「人の動きは全員が24時間以内のサイクルで動いていないのでこのような事も起こりうる」との意見も出た。当然このような動きをする人もいるだろう。しかし、それほど多くの人が24時間以上のサイクルで動いているとは思えない。考察した結果「朝、都市部へ向かう際は首都高速道路を利用し、夕方~夜間に都心を出る際には一般道を利用する」というものだ。これだと、都市部へ向かう際は首都高ランプでの1カウントであるが、都心部から出る際には各環状道路や都県境で複数回カウントされる。ただし、利用者へのインタビューなどは実施していないので確証は得ていないが。
データを読み取り人の動きを考えるのが仕事ではあるが、詳細に見ていくと思わぬ発見もあり、想像していないことが分かったりしてなかなか興味深い。【2025年2月】
国内事業本部 野澤 雅一

13か国14名の都市計画に携わる行政官の学び合いを支援
2024年12月17日、JICA課題別研修「都市計画総合」の閉講式が行われ、1か月間にわたる研修プログラムが終了しました。本研修には、13か国14名の都市計画・都市開発を担う行政官が参加し、ALMECは実施支援機関として、研修の企画・準備、実施管理に加え、研修員の学びを深め、アクションプランの作成を支援するための技術的なアドバイスを提供しました。
参加者は、日本の都市計画や都市開発に関する講義や、東京の街並みや先進的な事業現場の視察を通じ、日本の経験と知見を深く学びました。この学びをもとに、それぞれが自国の課題を分析し、その解決に向けた具体的なアクションプランを作成・発表することで、実践的な成果を得ることができました。
本研修には、JICAが現在実施中の技術協力プロジェクトにおけるカウンターパートや、将来的に協力パートナーとなり得る行政官も参加しており、今後の都市セクター分野の国際協力を推進するための人材ネットワークが形成される貴重な機会ともなりました。
閉講式では、参加者たちが研修を通じて得た学びや交流の成果が共有されるとともに、本研修が国際的な連携の可能性が広がるきっかけとなることを再確認しました。帰国後の参加者からは、「研修で得た知識を活用し、持続可能な都市づくりの実現に向けた取り組みを進めていく第一歩を踏み出した」との報告も寄せられています。
ALMECは今後も、JICAや各国の関係者と連携し、日本の都市計画に関する知見を世界に共有しながら、持続可能な都市づくりと国際協力の推進を支援してまいります。【2025年1月】




震災から約1年が経過した能登の被災地を視察し報告会で共有しました
株式会社アルメックの国内事業本部・木村が2024年1月1日の能登半島地震から約1年が経過した被災地を視察し、その内容を報告会で共有しました。
石川県輪島市の観光名所であった朝市通りでは、現在もパワーショベルでの撤去作業が進行中でした。また隣の珠洲市では津波により傾いた建物や、1階の窓が全て抜けてしまった家屋なども多く残っていました。国内事業本部のほか、海外部からも多く社員が参加し、火災発生箇所と消防設備の位置関係、仮設住宅の居住性や交通アクセスなどについて活発に質疑が行われました。
また、新潟県・糸魚川市の「糸魚川市駅北大火」の復興についても合わせて報告があり、火災からの復興手法について議論が交わされました。
アルメックでは、国内事業本部と海外部で知見を交換し合う場を定期的に設け、国内外の事例について学び、業務へ活かす取り組みを行っております。【2024年12月】


バンコクATCシステム整備計画に係るセミナーを開催しました
タイ国バンコクで実施中のJICAプロジェクト「モデル地域交通管制システムの構築を通じたバンコク都渋滞改善プロジェクト(BATCP)」において、「面的交通管制(ATC)システム拡張整備計画」に関する最終セミナーを、2024年11月26日に開催しました。バンコク都庁(BMA)、タイ王国警察(RTP)、および国際協力機構(JICA)からプロジェクトの主要な関係者が集まり、バンコク全域でのATCシステム拡張に向けた議論が行われました。
セミナーは、バンコク副知事であるウィサヌ・スプソムポン准教授による挨拶から始まり、JICAタイ事務所の鈴木一也所長、そして首都圏警察副司令官であるタワット・ウォンサンガ警察少将のスピーチが続きました。ウィサヌ副知事からは、ATCシステムの拡張を通じて交通管理改善に取り組むバンコクの決意が改めて表明されました。同氏は、まず交通量に応じて調整可能な適応型信号機の設置から開始し、JICAと日本の専門家との協力のもと、バンコク全域へのATCシステムを拡張する計画を説明しました。また、副知事は今日の議論が、ATCシステム拡張の将来像を形作る重要な役割を果たすことを強調し、最終的にバンコク全体の交通改善につながると述べました。
続いて、JICA専門家チームの総括である増島(当社)と、バンコク都庁交通システム設計部門のサヤン・タサナコーソン部長が、ATCシステム拡張に向けたビジョンを発表しました。このセッションでは、本プロジェクトで実施したパイロットプロジェクトの成果を詳細にレビューするとともに、バンコクの重要地域へのシステム拡大に関する包括的な計画が示されました。
BMA、RTP、JICAの代表者によるパネルディスカッションでは、ATCシステムの長期的な成功のために必要な取組について、バンコクの交通信号管理における警察の課題、パイロットプロジェクトの進捗状況、全市的なシステム拡張計画に関する議論が行われました。また、ATC拡大に向けた準備状況、パイロットエリアにおけるシステム性能、そしてBMAおよび警察の将来的な展開準備が述べられました。日本側からはATCシステムの本格的な拡張に対する期待と、タイとの継続的な協力への前向きな姿勢が述べられ、バンコク全域でのATC開発に向けたパートナーシップと共通目標の重要性が強調されました。【2024年12月】



まちづくりと芸術の可能性
芸術鑑賞の場が美術館やギャラリーという箱を飛び出し、まちや都市を会場としてから、かなりの年月が経ちました。国内でも数多く開催されているビエンナーレやトリエンナーレ等の芸術祭は、会場となる地域の魅力を引き出すこともあります。
ニューヨーク市のブルックリンの再生で知られる様に、アーティストは制作のためのアトリエとして、安価で現状回復を必要としない空間を求めるため、積極的に遊休不動産を活用してくれるという側面があります。日本では空き家や使われなくなった倉庫が該当するでしょう。その上、芸術祭開催において期間中は集客も見込めるため、地域に経済的な利益をもたらします。
但し、地域住民にとって芸術、とりわけ芸術祭で主に取り扱われる現代アートは受け入れやすいものとは言えず、突然アーティストが制作のために地域内に滞在することとなり、その分摩擦も生まれやすいでしょう。芸術祭は地域住民の理解と協力が無ければ、ただの単発のイベントにすぎません。アーティストの滞在とそれに伴う空間のリノベーション等を契機に、地域内での交流、地域とアーティストの交流が生むことができれば、まちづくりの機運も高まります。
一方でアーティストの活動自体も多様であり、地域の歴史的文脈を受けて制作する方や、地域住民との交流の中で制作を進める方もいます。アーティストにとっても地域が協力的であることのメリットは非常に大きいと言えます。
会場となる地域と参加アーティストが、メリットを提供し合える環境をつくることさえできれば、まちづくりと芸術はお互いに創造力とモチベーションを高め合える可能性を大いに持っていると思います。
業務では中々携わることはない分野ですが、芸術祭に訪れた際は是非地域との関係性に着目してみてください。【2024年12月】
国内事業本部 沼尾 航平


南アフリカで開催されたスマートモビリティアフリカ・サミットに参加しました
全世界のITS動向に関する調査の一環として、2024年10月に南アフリカ共和国ヨハネスブルグで開催されたSmarter Mobility Africa (SMA)に参加しました。
アフリカに関心のある交通専門家が集まり、ITSを活用した交通状況改善の経験やノウハウが共有されました。特に、インフォーマル交通は注目を集めた話題であり、政府側は、より効率的に管理するための規制の在り方を模索しています。
南アフリカは、インフォーマル交通の改善のために、公共交通に対する補助金政策まで準備しました。もう1つの重要課題は、ゼロ・エミッションの実現です。グリーン車両に関するセッションでは、EVの利用を推進するために、車両と充電設備をカバーするサブスク制度によるビジネスが取り上げられていました。発展途上国にとって財源の確保は常に頭の痛い問題ですが、南アフリカは20年以上にわたって有料高速道路でPPPをうまく活用してきました。
SMAと南アフリカの交通における実績は、交通システム整備を目指す他の国々にとって参考になる事例となるでしょう。【2024年11月】
海外事業本部 李 晨瑋


横浜国立大学からのインターン生の活動報告
当社は大学からのインターン生を定期的に受け入れています。この夏、横浜国立大学の博士課程に在籍しているTran Thu Huy氏が、7月8日から31日までインターンシップに参加しました。最後日には、社内の関心のあるメンバーをオンラインでつなぎ、インターンの成果や感想について発表を行いました。Huy氏からのインターン報告を共有いたします。
インターンシップでの活動報告
アルメックでのインターンシップ期間中、私は発展途上国における都市交通の課題と解決策に関する一連の業務に従事し、包括的な理解を深めることができました。このインターンシップを通じて、研究目標に関連して、実態をより深く理解することができ、私の博士論文をさらに充実させることができました。また、重要なプロジェクトの詳細について学び、交通計画における貴重な経験を得ることができました。
私は3つのタスクを実施しました。最初のタスクは、発展途上国におけるライドヘイリングサービス(RHS)の動向整理です。博士論文で異なる種類のRHSに対する通勤者の旅行行動を扱っており、非常に関連したテーマでした。各国のRHSの現状について広範な調査を行い、主要な市場プレーヤー、彼らの運営戦略、そして都市交通システムに与える影響に焦点を当てました。ルワンダ、ケニア、ネパール、タイ、ベトナム、フィリピンなどの国々の事例を通じて、RHSサービスが直面している規制、運営、市場に関連する課題を明らかにしました。私の研究はハノイの事例を取り扱っているため、異なる国におけるRHSの理解を深めることができ、本タスクで作成した要約表を最終的な博士論文に組み込むことができました。
残りのタスクについては、私のインターンシップが比較的短期間であったため、自分自身で行うよりも、指導教官からの口頭指導がメインだったのですが、多くを学ぶことができました。第2のタスクは、キガリのバスターミナルにおける交通調査データを分析し、都市交通の改善に向けた概略計画を作成することでした。第3のタスクは、ナイロビ都市圏の交通需要分析に関するトレーニング資料作成でした。都市の交通需要データを通じて交通マスタープラン策定プロセスを学ぶことができたため、インターンシップの中で最も興味深い部分でした。学部生の頃に都市計画に関する資料を調べていた際、JICAが策定したハノイ市総合都市計画調査(HAIDEP) とホーチミン都市交通調査(HOUTRANS) といったマスタープラン調査をレビューしたことがあります。こうしたマスタープランがどのように導入されたのか疑問に思っていましたが、説明を通じて、その背景や策定プロセスを理解することができました。都市計画の学生である私にとって非常に興味深いものであり、もっと自分で取り組む時間があれば良かったと思います。
アルメックの皆様に、この素晴らしい機会を通じて非常に豊かな経験をさせていただいたことに心から感謝申し上げます。学術的な知識を実践的な環境で応用し、交通計画における課題と機会についてより深く理解することができました。
Tran Thu Huy【2024年11月】


スマホアプリによる視覚障害者の移動支援
視覚障害者は、外出の際、事前に記憶した道順や路面の状況、周囲の音など様々な情報を頼りに移動しています。特に、駅や歩道、公共施設の出入口などに設置されている点字ブロック(正式名称は視覚障害者誘導用ブロック)は、視覚障害者が安全に移動するための大事な手掛かりになっています。
今では世界中に普及している点字ブロックですが、その発祥地は日本の岡山です。昭和40年に岡山出身の発明家、三宅精一氏によって考案され、昭和42年に岡山盲学校近くの国道交差点に初めて設置されました。
国内の鉄道駅では、平均利用者数3,000人/日以上の駅のうち、約97%の駅で点字ブロックが設置済(令和2年度時点)となっています。このように社会のインフラとして定着している点字ブロックですが、初めて訪れた場所や、自分の現在位置と向いている方向が分からなくなった時などは、目的の場所へ安全に移動できない場合があります。そういった課題へ対応するため、新しい技術の開発・実装が進められています。
その1つに東京メトロが導入を進めている「shikAI(シカイ)」という視覚障害者向けのナビゲーションシステムがあります。
「shikAI」は、駅構内の点字ブロックにQRコードを設置し、iPhoneのカメラで読み取ることで、現在地から目的地までの駅構内の移動ルートを導き出し、音声で進む方向や距離を伝えることにより目的地まで案内するアプリです。東京メトロでは、令和3年1月より「shikAI」の導入を開始し、現在13駅(路線別20駅)に導入しています。
「shikAI」以外にも視覚障害者の移動支援システムとして開発が進められているものに、「コード化点字ブロック」や「NaviLens(ナビレンス)」などがあります。誰もが安心して快適に移動できるように、これらの新しい技術の開発・実装が益々進むことを期待したいと思います。【2024年11月】
国内事業本部 永元 真也



参加報告~第13回くらしの足をみんなで考える全国フォーラム2024~
2024年10月27日、東洋大学白山キャンパスで開催された「くらしの足をみんなで考える全国フォーラム」に参加してきました。
本フォーラムは日常の通院や買い物といったくらしの足の問題を解決するために、当事者、行政職員、研究者、交通事業者、医療従事者、NPOといった多くの関係者が集まり、それぞれが抱える問題解決のヒントを得る場として毎年開催されています。
当社の海外事業本部もポスターセッションにて発表を行いました。国内の発表とは方向性が大きく異なりますが、それだけに新鮮なようで、色々な方が興味を持って話を伺ってくれました。
分科会ではライドシェア、運転手不足、地域内の合意形成といった、昨今のくらしの足を取り巻く課題についての議論がされており、国内動向を把握するうえでも、非常に勉強になりました。【2024年11月】
海外事業本部 太瀬 隆敬

まちの拠点の役割〜様々な『わたし』になれる場所として〜
昨今、様々な地域で「まちの拠点」の整備が進んでいます。飲食スペースが併設されている拠点、コワーキングスペースのような拠点など、その姿かたちは多様です。
まちに拠点を構えるメリットとして、地域内外の多様なバックグラウンドをもつ人々が交流することで、まちに新たな活動や価値が生まれる。概ねそのように説明されることが多いように思います。これはまちや社会の側からみたメリットですが、そうしたまちの拠点に出入りする個々人にはどのようなメリットがあるでしょうか。その一つとして、「様々な『わたし』になれる」というものがあると考えます。
作家の平野啓一郎氏が「分人主義」という考え方を提唱しています。分人主義では対人関係やコミュニティごとに変化する複数の人格すべてを「本当の自分」だと捉えて肯定します。たとえば、職場や学校にいる時の自分。家庭での自分。一人で過ごしているときの自分。それぞれ違っていいのだという考え方が分人主義です。この考え方を導入すると、まちの拠点の見方が変わってきます。
つまり、まちの拠点で様々な人と交流することは、職場や学校、家庭での分人から離脱して、普段とは異なる「様々なわたし」としての時間を過ごすことだと言い換えられます。職場や学校で人間関係に思い悩んでいる人は、いつもとは違う『わたし』を生きることができます。そして、その分人を生きている時間も「本当の自分」だと捉えて拠り所にすることで、自分自身を肯定できるようになるかもしれません。
まちづくりでは「交流が生まれることが大事」と標語のように言われます。そこで使われている「交流」というワードを個々人の側から分解してみると、まちの拠点の「様々な『わたし』を生きる装置」としての一面がみえてくるのではないでしょうか。【2024年10月】
国内事業本部 永島 奨之


"かわいい"地域公共交通
乗り物は今も昔も、どちらかというと“かっこいい”方でスタイリングされることが多いですが、個人的には地域公共交通については“かわいい”方が良いと考えています。
弊社では以前、品川区のコミュニティバス「しなバス」の導入のお手伝いをしていました。車両のデザインも検討し、運行する車両3台(後に4台に増車)は赤、オレンジ、水色(4台目は黄緑)とそれぞれ別の色になったのですが、結果としてまちなかをカラフルなバスが走る光景が生まれ、街の方々からは「かわいくて良い」「街が明るくなった」「何色のバスが来るか楽しみ」などご好評いただきました。
これには導入した日野自動車の小型バス車両「ポンチョ」の柔和なスタイリングも影響していると感じています。円形のライトを採用するなど丸みのあるかわいらしいデザインを取り入れた「ポンチョ」はグッドデザイン賞も受賞しています。
“かわいい”乗り物は地域的な輸送を行う私鉄の電車でも見られます。西武線では、「スマイルトレイン」という前面が笑顔のように見えるデザインの車両が走っています。この他、東急線や京王線の新型車両などでも、丸みのある顔のような愛嬌のあるデザインが生まれています。ただバスの方は「ポンチョ」以降そうした“かわいい”車両は少ししか登場しておらず、個人的にはやや残念に感じています。
なぜ地域公共交通は“かわいい”であってほしいのか、それは“かわいい”ということはすなわち“親しみやすい”ということだからです。ごつごつしていたり目つきが鋭かったりするよりは、柔和でかわいらしい乗り物の方が親しみを感じやすいと思いませんか?
バスや電車に限らず近年普及が進むグリーンスローモビリティなどの新たなモビリティについても、地域の方々により親しみを感じてもらえるような工夫があると、地域公共交通としてより良いのではないかと考えています。【2024年9月】
国内事業本部 中島 隆汰


都心に乗り入れている鉄道をレール幅で色分けしてみました
業務の関係で最近、京浜急行に乗車することが多くなりましたが、そのレール幅はいつ見ても力強さを感じます。1435mmはやはり広く、高速の電車運行を実現しています。
レール幅には改軌の歴史があります。合併や他社線との相互直通といった鉄道人の野心のもとで、改軌を決断することになりますが、長大であればあるほど大事業となります。
現在、京浜急行・都営浅草線・京成電鉄が1435mmで、羽田空港と成田空港を直に結んでいますが、京成電鉄は1372mmから1435mmに改軌した経緯があります。また京浜急行は、1435mmから1372mm、そして再び1435mmに改軌した経緯があります。
この京浜急行は1435mmでスタートしますが、北側の東京市電と相互直通したいがため、1372mmに改軌しますが、南側の湘南鉄道と合併となり、1435mmへ再び改軌します。一方、東京市電は戦後廃止され、かわって都営浅草線が京浜急行にあわせて1435mmで開業してくれました。
改めて図をみると、1067mmで郊外線とメトロが多くネットワークしているなか、変わっているのは、京王線・都営新宿線の1372mmと、京浜急行・都営浅草線・京成電鉄の1435mmです。【2024年8月】
国内事業本部 髙尾 利文

バンコクにおけるAIを使った交通違反車両のリアルタイム検知への挑戦 (Smart JAMP プロジェクト)
2024年7月10日、タイ国バンコクにおいて、「2023年度Smart JAMP交通分野におけるスマートシティ実現に向けた調査検討業務」(国土交通省)のキックオフ会合を行いました。
本業務は、日本政府が主導する日ASEAN相互協力による海外スマートシティ支援策(Smart City supported by Japan ASEAN Mutual Partnership: Smart JAMP)の一環として、交通分野における我が国の先進技術やソリューションを活用したスマートシティの具体的な案件を形成することを目的に国土交通省が実施するものであり、昨年に引き続き、バンコクにおいて、当社とニューラルグループ株式会社の共同企業体で取り組むことになりました。
具体的には、バンコク都及びタイ王国警察の交通警察の協力のもと、バンコク都が道路上に設置している既存のCCTVカメラの映像を活用し、ニューラル社が独自に開発した画像解析AIを用いて、駐車禁止区間に駐車している車両を自動的に検知・特定することで、スマートな交通流と安全な交通環境の実現を図るものです。
昨年度の業務で開発したAIモデルを活用し、本年度は、BMAの交通管制センターからのCCTV映像をリアルタイムで解析し、違反車両の検出・警察官への即時通知の実装を実施する予定です。さらに、本格的な導入を見据え、実際の交通違反の取締り、違反切符の発行プロセスを踏まえた、違反検知システムを提案します。【2024年8月】


西五反田の新たなランドマーク
五反田エリアは東京都策定の「都市づくりのグランドデザイン」において、大崎エリアとともに「業務、商業、居住、文化などの多様な機能の高度な集積が進んだ地域」とされており、多くのオフィスや飲食店が立ち並ぶエリアです。
今年4月、その五反田エリアにおいて、大規模複合施設「五反田JPビルディング」が開業しました。
当ビルは、東急池上線大崎広小路駅隣の「ゆうぽうと」跡地に、地上20階(地下3階)建てで建設され、「TOKYO, NEXT CREATION」をコンセプトに、多様な出会いと交流、新しい価値創造を促す次世代の街の拠点を目指すとされています。
1階はフードホールとなっており、東京初出店のお店から五反田の名店まで11の飲食店が出店しています。2階はシェアオフィススペースで、コワーキングスペースやブースなど大小合わせて15の個室があります。3階はオフィスエントランスと品川区が運営する「CITY HALL & GALLERY GOTANDA」(区立五反田産業文化施設)が入り、イベントホールやギャラリーを備えており、多目的な利用が可能となっています。また、4階~12階はオフィスフロアで、14階~20階は星野リゾートが運営するホテルとなっています。
五反田エリアは、賃料が比較的安く、交通の利便性も良いことから、新たなビジネスエリアとして注目が集まっているようです。【2024年7月】
国内事業本部 鈴木 一郎

これまでのトピックス(ニュースアーカイブ)
海外受託情報(プライム案件)
- 2024年12月 休眠預金等活用事業:追跡評価【日本民間公益活動連携機構】
- 2024年12月 2024年度課題別研修「都市公共交通(鉄道、バス等)」に係る研修委託契約【国際協力機構】
- 2024年12月 タイ国バンコク首都圏における洪水対策の総合マスタープラン策定プロジェクト詳細計画策定調査(都市交通)【国際協力機構】
- 2024年12月 ソロモン国ホニアラ都市交通管理能力向上アドバイザー業務【国際協力機構】
- 2024年11月 ベトナム国2024年度テーマ別評価ハノイ市都市開発マスタープランに基づく開発効果の発現状況に関する調査【国際協力機構】
- 2024年11月 バングラデシュ国インフラ事業の社会経済的なインパクトに関する実証研究に係る第2ラウンドデータ収集【国際協力機構】
- 2024年11月 ペルー国リマ・カヤオ首都圏において公共交通シフトがもたらす気候変動緩和効果に係る情報収集・確認調査 (気候変動対策)【国際協力機構】
- 2024年10月 西バルカン諸国における都市公共交通の管理・運営(国別研修)実施業務【国際協力機構】
- 2024年10月 2024年度ASEANにおける道路交通安全対策共同調査提案事業【国土交通省】
- 2024年10月 2024年度課題別研修「都市計画総合」に係る研修委託契約【国際協力機構】
- 2024年09月 2024年度課題別研修「交通安全」コースに係る委託契約【国際協力機構】
- 2024年09月 2024年度モンゴル国における急速な都市化への本邦技術を活用した対応方策検討業務【国土交通省】
- 2024年08月 2024年度課題別研修「都市交通総合」に係る委託契約【国際協力機構】
- 2024年07月 令和6年度フィリピンにおける都市開発案件発掘検討及び住宅開発市場参画検討業務【UR都市機構】
- 2024年07月 タンザニア国交通安全強化プロジェクト細計画策定調査 詳細計画策定調査(道路交通安全)【国際協力機構】
- 2024年06月 2024年度 Smart JAMPスマートシティ実現に向けた調査検討業務(交通)【国土交通省】