ALMEC / Planning & Management Consultant

ライブラリ

ドキュメント

パンフレット・業務実績リスト

会社案内【PDF】

2023年4月更新 A4/12ページ

入社を希望される方へ【PDF】

2023年4月更新 A4/8ページ *入社を希望される方に向けた会社案内です

会社概要表・組織図【PDF】

2023年4月更新 A4

業務実績リスト/2023年版【PDF】

2023年5月更新 A4/42ページ *概ね過去15年間のおもな業務エリアの実績をまとめました

英文会社案内【PDF】

2023年4月更新 A4/12ページ *海外の実績をまとめた会社案内です

テキスト・論文など

コラム〜岡谷の酒「神渡」と下諏訪の路地〜【PDF】

2022年12月 A4/7ページ
第146回 街なか研究会〜岡谷の酒「神渡」と下諏訪の路地ツアー〜の随行記です。(国内事業本部 木村 晃郁)

街なか研究会のサイト

全国路地のまち連絡協議会のサイト

2030年のモビリティ(移動性)について考えること【PDF】

2022年4月 A4/21ページ
今後の人口構成の変化、アフターコロナのニューノーマル、技術の進展を想定し、2030年に向けて、モビリティ(移動性)を向上させる視点を整理しました。
是非、ご覧下さい。よろしくお願いいたします。(国内事業本部 内山 征)

ウォーカブルなまちづくりを考える視点【PDF】

2021年10月 A4/16ページ
近年、全国各地でウォーカブルなまちづくりが進められています。また、ほこみち制度ができたことで、道路空間の運用がしやすくなりました。ウォーカブルなまちづくりについては、地域ごとにやり方があるかと思いますが、弊社で考える視点を整理しましたので、参考にしていただければと思います。よろしくお願いいたします。(国内事業本部 内山 征)

地域主体のまちづくり参考書【PDF】

2021年9月更新 A4/98ページ
地域が主体となったまちづくりに取り組む地域が増えています。そうした地域の方々に参考にしていただければと思い、参考書を作成しました。 ご活用ください。(国内事業本部 内山 征)

モビリティ・デザインについて考えること【PDF】

2020年6月 A4/13ページ
人々のアクティビティが多様化し、移動の仕方や身体条件等に合わせて、きめ細かく”人”を単位にモビリティ(移動しやすさ)をデザインすることが求められています。また、近年、自動運転やMaaS等のモビリティを支える技術が進展しつつあることを踏まえ、モビリティ・デザインについて考えを整理してみました。冒頭には、新型コロナウイルスによって厳しい状況にある公共交通の利用・維持の必要性を整理しています。(国内事業本部 内山 征)

インフォメーション

新着トピックス

牛久市で近距離モビリティの体験乗車や公共交通の利用促進キャンペーンを行いました

2023年11月、公共交通の利用促進を目的として、第31回うしくWaiワイまつりで公共交通利用促進キャンペーンを実施しました。これは、牛久市地域公共交通会議から受託している「令和5年度牛久市公共交通利用促進等調査業務」の中で行いました。

①WHILL(ウィル)の体験乗車
「WHILL(ウィル)」は、もっと自由に移動すればもっと毎日は豊かになる "すべての人の移動を楽しくスマートにする" 近距離モビリティで、次世代型電動車いすです。「WHILL」のような近距離モビリティは、最寄りの駅やバス停から目的地までをつなぐラストワンマイルにおいて、誰もが快適で安全に移動できる新たな移動手段となる可能性があります。
近距離モビリティを市民の皆様に知ってもらうため、体験乗車を行いました。牛久市長も乗りに来てくださいました。体験乗車をした方にアンケートを取った結果、とても乗りやすかった、とても操作しやすかったという声が多くあがりました。

②牛久市コミュニティバスかっぱ号実車展示・こども運転士なりきり体験
牛久市コミュニティバスかっぱ号の車両を展示し、さらに運行会社の関東鉄道に子ども用の運転士の制服をお借りしました。普段は座ることのできない運転席に座って写真を撮るため、親子連れが列をなしていました。

③牛久市乗合タクシーうしタク登録会
④かっぱ号の小学生向けお試し乗車券申込
⑤公共交通マップ、かっぱ号ペーパークラフトの配布
公共交通啓発ブースでは、牛久市乗合タクシーうしタクの会員登録の受付、コミュニティバスかっぱ号の小学生向けお試し乗車券の申込受付、公共交通マップの配布、かっぱ号のペーパークラフトの配布を行いました。公共交通マップのデザイン作成や、かっぱ号のペーパークラフトの作成も弊社で行っています。

この日は天候にも恵まれ、多くの人に立ち寄っていただけました。今回のモビリティ・マネジメントが、牛久市の公共交通の利用者数増加につながることを期待しています。【2023年11月】

関連業務エリア(国内10 社会実験/その他)

写真:キャンペーンの様子
WHILL
写真:キャンペーンの様子
WHILLの体験乗車の様子
写真:キャンペーンの様子
かっぱ号実車展示・こども運転士なりきり体験
写真:キャンペーンの様子
公共交通啓発ブース

紀行 "石見銀山大森のまちとグリーンスローモビリティ"

夏休みを利用して石見銀山の城下町、石見大森町を訪れました。
ブラタモリで、古い町並みが連なる風情豊かなまちを見て、是非訪れたいと思っていました。1600年代前半から、石見銀山の行政と商業の中心地として機能していたまちです。出雲縁結び空港から車で1時間程度、手元のガイドブックには駐車場の位置が書いておらず、10分程うろうろしましたが、まちの北端(入口)の大森代官所跡広場に駐車場があり、車を止めてまち歩きを開始。
駐車場出て正面に、「いも代官ミュージアム(石見銀山資料館)」が立派な門構えと塀を見せていましたが、資料館は名前からスルー。その隣に「中村ブレイス」という明治~大正期の建物が建っており、何だろうといぶかりながら通過。東京に帰ってから調べてみたら、中村ブレイス株式会社は大森町の古民家の再生・リノベーションを行政の支援を得ずに行っているようで、再生建物数64棟、「町に文化力を」との想いからゲストハウス、オペラハウス、図書館などに再生し、住宅も再生し従業員が住んでいるとのこと。すばらしい取り組み。ちなみに中村ブレイスは、義肢装具・医療用装具の製造販売しているメーカーで、「再び世界に誇れる町に」の想いで地域社会に貢献しているとのこと。すばらしい。そういえば、富山市の岩瀬浜も桝田酒造が、同様の活動をしていたことを思い出しました。

中村ブレイスのウェブサイト

写真:石見大森町の風景
大森町の町並み

中村ブレイスを過ぎた辺りから、幅三間程度の道路の両側に木造平屋と二階建の重伝建の町並みが連なっていきます。月並みな言葉で恐縮ですが、タイムスリップしたようです。手前右側には石見銀山らしく銀細工の店などが入居しています。左手に重要文化財である熊谷家住宅の白い漆喰壁がきれいです。
ふと後ろに気配を感じたので振り返ると、グリーンスローモビリティ「ぎんざんカート」が迫ってきています。電動カートなので、全く気がつきません。これに乗りたい人が運転士と話をしていたので初めて気がつきました。ちょうど停留所になっていましたが、代官所ゾーンと武家・町屋ゾーン(両方を合わせて「町並み地区」)はフリー乗車区間とのこと。早速、乗り込むことにしました。客はほかに2名、500円を支払います。運転士は沿道の解説をしながら、ゆっくりとした上り坂となっている道を快適に進んでいきます。静かなまちに電動カートは、速度と静かさがちょうどいい。10分くらい乗った武家・町屋ゾーンの端辺りで「下車しまーす」と声をかけたたところ、くだんの運転士、急に慌て始め、ここで降りるのであれば料金が違うということで(フリー区間は100円)、慌ただしくおつり400円を渡されました。この先は銀山の坑道などがある銀山ゾーン。佐渡の金山を既に見ているので坑道はパス。
武家・町屋ゾーンから代官所ゾーンへとゆっくり歩いて行くと、所々に店舗や工房・ギャラリーになっているものがありますが、あまり興味を引くものはなく、気になったのは「町並み地区」のほぼ中央のヒダカというドイツパンとお菓子のお店・カフェ(昼食にはちょっと早いので入りませんでした)。

写真:石見大森町の風景
グリーンスローモビリティ "ぎんざんカート"

町並みの写真を撮っていたら、台風の接近もあって急に大粒の雨が降ってきました。駐車場とおぼしき建物に避難して雨を見ていると、向かいの有馬光栄堂のご主人と目が合ってしまいました。ご主人「お茶があるので、雨宿りしていきませんか」と言う。う~ん、仕方なし!お誘いに乗って店に入ると、何という巡り合わせであるか!グリスロの運転手も話していたが、ご主人もNHKの番組「ブラタモリ」でタモリが来たとうれしそうに話していました。この小さなまちには、大ニュースであったでしょう。お茶を1杯もらっているうちに、雨がぱったりと止み、仕方なし、店の名物「げたのは」せんべいを購入して、礼を言いつつ店を後に。
「町並み地区」のほぼ中央に、元大森地区裁判所の建物を利用した「町並み交流センター」があり、銀山の歴史と暮らしを紹介しています。ガイドマップがおいてそうなので覗いてみると案の定、ここでイラストとマップをゲット。
川を挟んだその斜め向かいの小高いところにある観世音寺は、光栄堂のご主人が「眺めがいいよ」「ブラタモリのオープニングはあそこだよ」と言われていたので登ってみました。境内からは「町並み地区」の南北を見渡すことができます。メインストリートのほぼ一本道に張り付く木造古民家の列が見え、のんびりした気持ちになります。
この山奥の小さなまちで、大森町文化財保存会に住民全員が加入し、古い外観に改築もしている、中山ブレイスの活動もあり、小さなエリアマネジメントが行われている、小さなまちだからこそ、地域が一体となった取り組みができる、そうした活動がブラタモリを呼び、新たな観光客を呼んでいる、私も含めて…。町並みと併せて素敵なまちでした。【2023年10月】

国内事業本部 木村 晃郁

写真:石見大森町の風景
石州瓦の美しい家並み

キガリ都市交通改善プロジェクトの本邦研修を実施しました

JICAで実施している「キガリ都市交通改善プロジェクト(日本工営株式会社と当社の共同企業体)」では、10月10日から20日にかけて、九州を中心に訪日研修を行いました。この研修では、北九州、福岡、および長崎の都市交通の事例を取り上げ、交通政策に関する深い知識と理解を得ることを目指しています。当社は、本プロジェクトで「公共交通計画・管理」部門を担当していることから、以下の2つの機関を訪問し、都市交通の現状や事業の詳細について学びました。

西日本鉄道株式会社
日本で最も大規模なバス会社の一つであり、1日に3,000台以上のバスを運行しています。研修では、西鉄バス研修センターとアイランドシティ営業所を訪問し、バス専用レーンの導入、運転士の研修、停留所での情報提供、新しいモビリティサービスの導入といった先進的な取り組みを学びました。キガリ市でもいくつかの取り組みが進行中であり、その実務に関する課題や取り組みについての実際の声を直接聞くことができました。

北九州高速鉄道
北九州市が100%出資する法人で、都市モノレール(小倉線:小倉駅 - 企救丘駅)を運営しています。キガリ市にもモノレールの整備計画が存在するため、行政担当者からの関心が特に高く、運営方法、中央管制制御、軌道や車両の維持管理など、多岐にわたる部門を見学しました。特に「上下分離方式」というモノレールの整備方法は、研修者にとっては新しい概念であり、詳細な説明が求められました。【2023年10月】

関連業務エリア(海外04 都市と交通の一体開発計画)

写真:視察の様子
西鉄アイランドシティ・車両デポ視察
写真:視察の様子
北九州モノレール試乗
写真:視察の様子
北九州モノレール・車両デポ視察

宇都宮のLRT「ライトライン」に乗ってきました

宇都宮駅東口に出ると、ガラスを主体とした屋根付き歩行者デッキでバス乗り場とライトライン停留所に降りていけます。デッキの上から眺めていると、東口の建物の陰から稲光(雷銀座と言われる栃木県)をイメージした黄色と黒の車体がRを描きながら、ゆっくり、かつ、静かにホームに入線してきました。長いノーズも相まって、いいデザインだなと感じました。

写真:停留所に入線・停車するLRT 写真:停留所に入線・停車するLRT
停留所に入線・停車するLRT

ホームと車体との隙間や段差はほとんど無く、軽度の障害であれば車椅子で一人でも乗り降りできるのではないかと思います。
ドアの内側、下段に乗車用のICカードリーダーが、上段に下車用のICカードリーダーが設置され、ICカードをタッチして乗り降りします。現金で乗車の場合は、停留所にある整理券発行機から整理券を取得し、車両の最前部と最後部に料金箱が設置されており、これで料金を精算するとのこと。

写真:ホームとの隙間・段差
ホームとの隙間・段差
写真:車内とドア横のカードリーダー
車内とドア横のカードリーダー

車内はやはり、黒と黄色を配色していますが、天井が白基調の色となっており、大きな窓と相まって明るいイメージに仕上がっています。シートはクロスシートが主体となっていますが、連結部付近に若干ロングシートが設置されています。
ただ、このクロスシートは車輪との関係か、シート下に空間が無い上、シート間が狭いことから、向かい合わせの人がお互いに足をずらさないと、座れない状態です。また、車両中央の通路部はドア部より若干高いため、ドアに向かって傾斜しており、その脇で微少な段差ができていることも気になります。

写真:車内はほぼ満席 足が収まらない
ほぼ満席 対面シートは足が収まらない
写真:ドア脇の微小な段差
ドア脇の微小な段差

乗り心地は、静かかつ揺れもほとんどなく快適でした。座席はほぼ満席状態で、私は5つめの電停まで乗車しましたが、立っていてもバランス崩すこともありませんでした。最後尾に乗ると運転席を眺めることができ、鉄ちゃんにはたまらないシチュエーションではないでしょうか。

写真:運転席の計器等
運転席の計器等

電停は基本的に信号のある交差点の、交差点を通過したところに設置されています。これは、対向車線の右折レーンに相対する部分を利用するためです。このため、信号との連携ができない場合、信号で停車し、停留所に停車するというパターンになり、利用客としてはちょっとイライラするかもしれません。
平日の午後でしたが、道路の渋滞はほとんどなく、少なくとも自動車通行部分が一車線減少している割には、自動車交通とLRTが共存できているように見えます。ただ、朝夕のラッシュ時を見ていないのでなんともいえませんが。
信号機には、LRT専用が併設され、オレンジ色の矢印信号が表示されています。免許取得の時に教習所で習ったなあと思いつつ、詳細は忘れていることに気がつきました。

写真:路上軌道部の電停
路上軌道部の電停
写真:LRT用が追加された信号機
電車用が追加された信号機

実は、弊社では2018年にLRT沿線のまちづくりを地域の企業が集まって検討するワークショップの運営業務を担当していました。当時、地域の企業の皆さんとLRT開通後に向けて、様々な意見を交換したことを思い出します。LRTからのフィーダー交通をどうする、鬼怒川を生かした観光の推進、工業団地を観光活用、駅東口に屋台村、カフェのある電停などなど、当時の議論のまとめを見ると、今後の沿線まちづくりがどの様に進んで行くのか、懐かしさと期待が交錯します。
その第一弾となるのでしょうか、当時餃子屋村があった東口には、PPPによりライトキューブ宇都宮(交流拠点施設)を中核とする、建物群が完成していました。

写真:宇都宮ライトキューブ
宇都宮ライトキューブ
写真:東口歩行者デッキ
東口歩行者デッキ

ライトキューブ宇都宮の2階には、カフェや餃子の「みんみん」、お土産コーナー、栃木の酒を中心に取り扱う酒屋などが出店しています。この酒屋では、栃木の酒飲み較べセット3種類60ml1,200円で楽しむことができます。この日は、全部で9種類松の寿、仙禽、鳳凰美田、辻善兵衛など、銘酒が並んできました。私は、時間がなかったので、カキ味噌をあてに、ビールを一杯、この日は暑かったので体に染み入りましたね。
こうした地元のいいものを、楽しめるスペースがライトライン沿線にできて、地産地消で地域が賑わっていってほしいと思います。【2023年10月】

国内事業本部 木村 晃郁

写真:
みんみんの餃子セット
写真:
酒屋と角打ちカウンター

ビッグデータ活用インタビュー記事が掲載されました(at ブログウォッチャー)

アルメックでは、モバイルビッグデータを用いた分析も行っています。たとえば、モバイルビッグデータの位置情報を使うと、コロナ前後の駅前の人流の変化を可視化することができます。これを踏まえて駅前の活性化のために重点的に取り組むべきエリアを示すなど、交通に限らず、まちづくりの仕事にも活かすことに取り組んでいます。
先日は、モバイルビッグデータを提供していただいている株式会社ブログウォッチャーさんにお招きいただき、取り組んだ結果やデータの扱いで苦労したことなどを、内山・小島で発表させていただきました。オンライン開催ながら、質問もたくさんいただきました。モバイルビッグデータの活用方法について、多くの方が関心を持たれていることが感じられるセミナーでした。
大変好評なセミナーだったそうで、株式会社ブログウォッチャーさんのウェブサイトに記事としても掲載いただきました。ぜひご覧下さい↓。【2023年9月】

セミナーレポート(ブログウォッチャーのウェブサイト)

関連業務エリア(国内02 地区のまちづくり計画)

写真:委員会後の集合写真
セミナーレポ−トのカバーページ

第15回アジア交通学会国際会議に参加しました

2023年9月4日から7日にかけて、マレーシア国のクアラルンプールにおいて第15回東アジア交通学会(EASTS Eastern Asia Society for Transportation Studies)国際会議が開催され、当社から数名が参加しました。
EASTSは 東アジア地域各国の参加を得て、1994年に設立された国際学会です。国際会議が95年以降、2年に1度の頻度で開催され、アジア地域で交通分野を専門とする産官学関係者が、技術・情報交換などを目的に多数参加しております。今回は750名が参加し、574本の論文の口頭・ポスター発表が行われました。
EASTSは、当社の業務内容と非常に関りの深い学会です。筆者は2015年以降、毎回参加しておりますが、今まで業務を通じて知り合った方々と再会する場として、楽しみにしております。今までのつながりを深め、また新たなつながりを広げる良い機会ととらえ、会社内でも、積極的に参加するよう奨励しています。
今回、弊社からは以下の論文発表が行われました。【2023年9月】

海外事業本部 太瀬 隆敬

関連業務エリア(海外10 調査・研究・評価)

パラオ国環境配慮型交通システム整備プロジェクトの第1回合同調整委員会が実施されました

JICAパラオ国環境配慮型交通システム整備プロジェクトの第1回合同調整委員会(JCC)が2023年6月に開催されました。 JCCには、パラオと日本の主要関係者が集まり、①島内の交通課題への対応の必要性、②持続可能なモビリティの確保を目的とした路線バスサービスの試験導入、③環境配慮型の公共交通マスタープランの策定等について協議が行われました。
会議の中で、メトゥール大臣は、車を持たないパラオ人が直面する交通問題を指摘し、二酸化炭素排出量削減に対する政府の取り組みの重要性を強調しました。 同氏は公共交通機関としてバスの利用を奨励し、プロジェクトの成功には日本の技術協力が極めて重要であることも併せて強調しました。
本プロジェクトは2023年5月に開始され、3年間上記の①~③の活動を実施予定です。
なお、本JCCの様子は地元新聞社3社がその内容を記事として紹介するなど、現地の関心の高さも伺われました。【2023年7月】

関連業務エリア(海外08 環境管理計画/政策)

写真:委員会後の集合写真
第1回合同調整委員会後のフォトセッション
写真:プロジェクト概要の説明を行う当社の関
関によるプロジェクト概要の説明

バンコクATCシステムのオープニングセレモニーを開催しました

JICAで実施中の「モデル地域交通管制システムの構築を通じたバンコク都渋滞改善プロジェクト」において、2023年6月26日、本プロジェクトで構築したモデル地区における面的交通管制(ATC)システムのオープニングセレモニーを開催しました。式典はチャチャート・シティプン バンコク知事が議長を務め、バンコク首都圏庁(BMA)、タイ王国警察(RTP)、その他の交通関連機関、研究機関やメディアなど120人以上が参加し、会場の様子は、複数のメディアに取り上げられました。
このATCは、交通渋滞というバンコクの差し迫った課題の解決を目指す取組として、知事を始め現地関係者の注目を浴びています。本プロジェクトでは、ATCシステムのパイロットプロジェクトとして、ラマ6世通り、ラチャウィティ通り、パホ--ンヨーティン通り、プラディパット通りに囲まれた地区にATCを導入し、その効率性と有効性の検証を進めています。
チャチャート・バンコク都知事は、バンコクの交通管理を変革するこのプロジェクトの意義を強調し、日本大使館とJICAの協力に感謝の意を表しました。知事はさらに、すべての住民の利益のために、より効率的で住みやすい都市を作るという意思を強調しました。
警視庁の副総監であるジラサン・ケォセンエェク首都圏警察 副長官は、ATCシステムは交通信号管理の負担を軽減するだけでなく、交通警察が交通取締りなどの重要な業務を遂行する時間を確保することにつながるという見解を示しました。
日本大使館の田坂拓朗公使は、日本とタイの強力な二国間協力関係を強調し、日本の技術がタイの交通渋滞の緩和や持続可能な都市開発にプラスの効果をもたらすことを話されました。
JICAタイ事務所の鈴木和也所長は、このプロジェクトの実現に向けたJICAとタイのパートナーとの実りある協力関係を取り上げ、交通状況の改善、温室効果ガスの排出削減、ひいてはバンコク市民の生活の質の向上におけるATCシステムの重要性を強調しました。
このATCシステムは、交通を効率的に処理することで、交通混雑の緩和と移動時間の短縮に貢献し、より持続可能で住みやすい都市の実現が期待されます。パイロット・プロジェクトの成果を踏まえて、バンコク市と交通警察が連携し、ATCシステムをさらに拡張計画を検討することとしています。 【2023年7月】

プロジェクトのページ(JICAウェブサイト)

セミナー会場からのライブ動画(Facebook)

関連業務エリア(海外06 道路交通安全・交通管理)

写真:会場の様子
会場の様子
写真:説明を行うJICA専門家チームの松岡氏
モデル地区に導入したシステムについて説明を行うJICA専門家チームの松岡氏
写真:関係者の集合写真
集合写真

ルワンダ キガリ市における公共交通改善に係るパイロットプロジェクト

ルワンダの首都キガリ市では、2013年以降、バス交通の再編が行われています。事業者間の競争を避けるため、市内は4つのゾーンに分割され、6つの事業者がバスの運行を担当しています。しかし、老朽化した車両やオートバイタクシーの台頭などにより利用者数が減少しており、バス事業の改革が求められています。
「JICAキガリ都市交通改善プロジェクト(日本工営株式会社と弊社の共同企業体)」では、公共交通および既存の交通ネットワークにおける交通流管理の政策、施策、計画の整備を通じて、公共交通利用の促進と都市交通の向上に貢献することを目指しています。私たちは「公共交通計画・運用」として参画し、公共交通改善に向けたアクションプランの策定支援を行うとともに、以下のパイロットプロジェクトも実施しています。

オープンデータ整備
キガリ市内のバス路線をGoogle Mapやその他の地図アプリに反映させる取り組みを行っています。Googleが定義したGeneral Transit Feed Specification(GTFS)のフォーマットに従い、バス路線の情報を整理・提出し、Googleの審査を通ると、情報が公開され、Google Map上の乗換案内に表示されるようになります。現在、Royal Express社のバス路線のGTFSの実装を行いました。近日中に全路線のGTFS化を計画しています。

ダイアグラム運行
キガリのバスは定められた運行スケジュールがなく、運転士は乗車率がある程度になるまで発車せず、休憩も個人の判断で行っています。そのため、全体の運行管理が困難であり、運行間隔に偏りやバラツキが生じています。また、運行遅れといった概念が存在しないため、バスの運行効率やサービスレベル、収益性に課題があります。キガリ市政府はバス路線の改善に向けて定時運行を導入することを目指していますが、実施には大きなハードルが予想されます。
そのため、私たちはダイアグラム運行の導入に向けた活動を行っています。ダイアグラム運行では、運転士に対して起終点や折り返しの発車時刻や運行回数を事前に指示し、遅れが生じた場合も必要な法定休憩時間を取り、原則的にパターンや運行回数を維持しながら運行する形式です。これにより乗務時間や退勤時刻も把握できるため、全体的な運行効率が改善され、収益性も向上することが期待されます。
ルワンダの習慣や就労環境を考慮すると、日本で採用されている方式をそのまま導入することは難しいため、現地の事業者や政府と協議を重ねながら、現地化に向けた取り組みを進めています。【2023年7月】

関連業務エリア(海外04 都市と交通の一体開発計画)

スクリーンショット:GTFS実装後のGoogle Mapsの経路検索結果
本プロジェクト内で実装したGTFS(出典:Google Maps)
写真:ダイアグラム運行に係るトレーニングの様子
ダイアグラム運行に係るトレーニング

交通安全セミナー "ベトナム交通社会の飲酒運転ゼロを目指して" をハノイで開催しました

「飲酒運転防止をメインとした事故防止支援(機器運用及び教育支援)案件化調査(中小企業支援型)」(JICA・東海電子㈱)の一環として、2023年5月30日、ハノイ市ホテルデュバルク(旧日航ホテル)において交通安全セミナーを開催しました。
現在ベトナムで大きな社会問題となっている飲酒運転による交通事故の防止への取り組みを促進するため、JICAの委託による調査の成果発表を踏まえ、官民連携した今後の取り組みについて検討することを目的として、本セミナーを開催しました。
パネリストとしてベトナム側からは人民警察アカデミー(PPA)警察科学研究所(PSI)、国家交通安全委員会(NTSC)、アルコール検知器の運用と飲酒教育プログラムのパイロットプロジェクトを共同実施したハノイ市公共バス事業者トランセルコ(TRANSERCO)、日本側からはアルコール検知器協議会(J-BAC)を招き、東海電子㈱・JICA調査団による成果報告や日本の事例紹介を踏まえ、将来のベトナムにおける飲酒運転による交通事故防止をどのように進めていくかについて活発な議論が交わされました。
参加者はベトナム政府機関、ハノイ市、ベトナム運輸事業者、日系企業(医療、物流、商社、金融)、大学、研究機関などから68名(主催者側含む)を数え、盛会となりました。
セミナー後、政府機関の参加者からは「ベトナムでは飲酒運転防止にむけた各種の取り組みの土台となる政策づくりがまず必要」といった意見や、民間企業の方からは「飲酒運転の危険性の理解が深まった」などの貴重なコメントを多数いただきました。このセミナーが飲酒運転による交通事故撲滅に向けた日本とベトナムの産官学による連携の出発点となることを期待しています。【2023年6月】

JICA(ベトナムオフィス)のFacebookページ

関連業務エリア(海外06 道路交通安全・交通管理)

写真:セミナー会場の様子
セミナー会場
写真:発表する東海電子(株)杉本代表取締役
東海電子(株)杉本代表取締役による発表 (photo by Mekong ASEAN)
写真:発表する東海電子(株)杉本代表取締役
東海電子による開発中の運行管理AIロボット等、飲酒運転防止のための製品展示
(photo by Mekong ASEAN)

当社会長 岩田がホーチミン交通大学の35周年講演会で基調講演を行いました

2023年5月16日、ホーチミン交通大学は35周年記念講演会を開催し、各業界の専門家が招待されました。当社の会長(元代表取締役)である岩田鎭夫は、長年ホーチミンの交通セクターに従事した実績が、現地の学術界や政府機関にその実績を高く評価されていることからも、本講演会の基調講演に招かれ、「ベトナムにおける高速鉄道整備への新たなアプローチ」について講演を行いました。
岩田は、高速鉄道のフィージビリティを再確認するとともに、既存の鉄道サービスやインフラを維持・改善しながら、新たな高速鉄道を整備する新たなアプローチを提示しました。このアプローチは、既存の鉄道行政の枠組みの変更は、最小限で済むことが想定されています。
一方で、ベトナム政府としては、北部区間、南部区間に関わらず、それぞれ400㎞区間があることからも、負担は大きく、実現にはかなりの時間を要すると認識しています。岩田は、ダナンからフエをつなぐ、中部地区の70㎞区間を対象とした、10年間コンセプトを提示しました。これによって、二大観光拠点であるダナンとフエの移動時間を3時間短縮することができ、特にダナンにおいては、公共交通志向型開発(TOD)を促進することにもつながる、と説明しました。【2023年6月】

(公社)日本都市計画学会・表彰委員会のページ

写真:基調講演の模様
岩田による基調講演
図:高速鉄道70kmの新しいコンセプト
高速鉄道70kmの新しいコンセプト

当社の城所哲夫が日本都市計画学会国際交流賞を受賞いたしました

当社の海外事業本部総合計画部 参与 城所哲夫が、公益社団法人日本都市計画学会国際交流賞を受賞いたしました。
日本都市計画学会国際交流賞は、長年にわたって都市計画の国際的交流に携わり海外諸国との交流並びに啓発普及と人材育成に貢献した者(外国人・日本人)を対象に毎年、同学会が表彰を行っております。【2023年5月】

(公社)日本都市計画学会・表彰委員会のページ

写真:表彰式典の様子
表彰式典

ベオグラード市と日本の公共交通分野における協力に関するパネルを展示しました

「ベオグラード市公共交通改善プロジェクト」(以下、本プロジェクト)では、ベオグラード市公共通部(以下、SfPT)と協力して、市内公共交通サービスの改善に向けた様々な取り組みを行っています。
日本によるベオグラード市への公共交通分野における協力は、20年前の「ベオグラード市公共輸送力復旧計画」まで遡ることができ、本プロジェクトを含めて、日本は変化し続けるベオグラード市における公共交通に関する課題に対して、継続的な支援を行ってきました。これらの一連の支援を紹介すると共に、市民に公共交通により親しみを持ってもらえるように、ベオグラード市内の憩いの場であるKalemegdan Park(カレメグダン公園)で、パネル展示を行っています。
本プロジェクトでは、市内公共交通サービスのさらなる改善に向けて、SfPTと連携を継続していきます。【2023年4月】

プロジェクトのページ(JICAウェブサイト)

関連業務エリア(海外05 公共交通整備/事業運営)

写真:展示されている広報パネルの様子
カラメグダン公園で展示されている広報パネル
写真:写真:視察の様子2
パネルの一枚

タイM-MAP2プロジェクト(JICA)の第1回本邦研修を実施しました

「タイ国バンコク首都圏都市鉄道新マスタープラン(M-MAP2)策定能力向上プロジェクト」(JICA)の一環として、4月3日から4月14日の実質8日間の期間に、第1回の本邦研修を実施いたしました。本プロジェクトのカウンターパート機関である鉄道局から、Pichet Kunadhamraks局長や、戦略計画部のRuendej部長を含む15名のスタッフが来日いたしました。
研修では、需要予測を始めとする大量高速輸送機関マスタープランの作成に関する講義を有識者から受けるとともに、東京メトロやJR東日本、宇都宮LRTをはじめとする鉄道事業者を訪問し、鉄道事業だけでなく、虎ノ門ヒルズ駅や、高輪ゲートウェイ駅における駅周辺のまちづくりについても視察を行いました。東葉高速鉄道の視察では、東京メトロ東西線の相互乗り入れを体験するとともに、八千代緑が丘駅周辺のまちづくり(八千代市)や、船橋日大前駅周辺のまちづくり(UR都市機構)についても学びました。
最終日には研修で学んだことを踏まえながら、鉄道局としての今後の課題について、DRTのスタッフやPichet Kunadhamraks局長から発表を行いました。参加した研修員からは今回の研修を通じて、これまで講義を通じて学んできた日本の鉄道事業や都市との一体的な開発について、視察を通じて理解が深まったことが高く評価されました。【2023年4月】

プロジェクトのページ(JICAウェブサイト)

関連業務エリア(海外03 都市交通計画/政策)

写真:スタッフ一同と集合写真
桜の下での集合写真
写真:写真:視察の様子2
改良された虎ノ門駅のホームでの視察
写真:写真:視察の様子3
高輪ゲートウェイ駅の開発状況の視察

現地レポート〜コートジボワール・アビジャンの交通渋滞を体験して〜

「全世界ITS実務課題別研修実施及び動向調査」の一環として、1年目はコートジボワール国アビジャンを対象として、現地の交通状況とITS実態を2023年3月に2週間わたり調査しました。コートジボワールは西アフリカでナイジェリアとガーナに続き経済力を持つ国で、フランス語圏においても大きな影響力をもっています。通貨は西アフリカ8か国で共通しているCFAフランです。
アビジャンは都市化に伴って、交通渋滞が深刻な問題になっています。通勤ラッシュでは、片道が大混雑になっている一方、反対側はがらがらで車が走り放題の別世界です。また、アビジャンでは島が多く、島を繋がっている橋がボトルネックになっています。公共バスと乗り合いバスがありますが、タクシーの数が圧倒的に多く、どのように利用者を公共交通にシフトさせるか、現地政府と各国のドナーが力を入れています。JICAの他にも、世界銀行、アフリカ開発銀行、フランスAFD、中国政府、アメリカのMillennium Challenge Corporation等が、様々な交通プロジェクトを実施しており、特に都市鉄道の建設が期待されています。道路建設も民間主導のPPP案件が多く行われています。有料道路ではETCが設置されても現金で払う傾向があるようですが、関係者によると、ETCレーンを増やすことにより、利用者はどちらが便利か自ら判断して、転換する人も増えています。
また、交通渋滞の中、水、果物、リモコン、おもちゃ、地毯までも売り込んでいる人が多くみられました。交通混雑の一つの原因とも言えるのですが、事故リスクの高い労働環境の下でも稼がなくてはいけない彼らの状況を考えると、交通計画とは、交通渋滞の改善と安全の確保のみならず、社会配慮として彼らの生活を支える仕事の考慮も求められてきます。
交通インフラのハード面を充実させるだけでなく、ソフト面としてITSの導入や、交通安全の推進も不可欠だと感じました。特に人々の交通行動や意識の変化には時間がかかることから、なるべく早い時期に取り組み始める必要があると感じます。【2023年4月】

海外事業本部 李 晨瑋

関連業務エリア(海外03 都市交通計画/政策)

写真:アビジャンの道路事情1
通勤ラッシュの片道交通渋滞
写真:アビジャンの道路事情2
世交通渋滞の中に商品を売り込む人々
写真:アビジャンの道路事情3
ETCゲート標識

これまでのトピックス(ニュースアーカイブ)

2023年のトピックス

2022年のトピックス

2021年のトピックス

2020年のトピックス

2019年のトピックス

海外受託情報(プライム案件)

  • 2023年05月 モンゴル国トゥブ県フシグ谷の新都市の開発に係る投資促進及び経済自由地域関連法制度整備支援プロジェクト詳細計画策定調査(都市計画/法制度)【国際協力機構】
  • 2023年02月 市民参加協力事業を中心とした国内事業の地域国際化活性化への貢献度にかかる調査【国際協力機構】
  • 2023年02月 ケニア国道路交通事故に対する安全管理体制強化プロジェクト詳細計画策定調査(交通計画・交通政策)【国際協力機構】
  • 2023年01月 アンゴラ国東部地域種子生産プロジェクト詳細計画策定調査(評価分析)【国際協力機構】
  • 2022年11月 ASEANにおける道路交通安全対策共同調査提案事業(2022年度)【国土交通省】
  • 2022年10月 ベトナム国中部地域における洪水被害復旧および洪水対策マスタープラン策定プロジェクト詳細計画策定調査(環境社会配慮)【国際協力機構】
  • 2022年10月 フィリピン国メトロダバオ圏包括的・持続的都市開発マスタープラン策定プロジェクト詳細計画策定調査(地域開発・都市計画)【国際協力機構】
  • 2022年10月 バングラデシュ国インフラ事業の社会経済的なインパクトに関する実証研究に係るデータ収集【国際協力機構】
  • 2022年09月 課題別研修「都市公共交通(鉄道、MRT、バスなど)」委託業務(第2年次)【国際協力機構】
  • 2022年09月 パラオ国環境配慮型交通システム導入に係るマスタープラン策定プロジェクト詳細計画調査 (バス事業運営)【国際協力機構】
  • 2022年09月 課題別研修「都市計画総合」研修委託契約【国際協力機構】
  • 2022年08月 令和4年度ベトナムにおける都市開発事業への日本企業参入支援事業に係る業務【UR都市機構】
  • 2022年07月 フィリピン国公共交通指向型開発(TOD)能力開発プロジェクト(先行調査)【国際協力機構】
  • 2022年05月 課題別研修「都市交通総合」業務委託(第2年次)【国際協力機構】
  • 2022年03月 ナイロビ首都圏公共バス運営改善プロジェクト【国際協力機構】
  • 2022年03月 経済開発のための養殖及び水産流通改善プロジェクト詳細計画策定調査(評価分析)【国際協力機構】
  • 2022年02月 幹線道路交通安全改善プロジェクト【有償勘定技術支援】(第2期)【国際協力機構】

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